「仕事を続けながらの転職活動って、大変そうじゃない?」
このような不安を抱えていませんか?
有休が取りづらい、面接の調整が大変、周りにバレそうで怖い…。
実は、筆者は10回の転職のうち9回を在職中に行ってきましたが、最初の頃は同じように悩んでいました。
でも大丈夫です!働きながらでも、準備と工夫しだいで転職活動はちゃんと成功できます。
この記事では、10回転職した経験をもとに、転職活動と現職の仕事をムリなく両立する方法を応募者目線でまとめました。
転職者の55.5%が「在職中」に活動しているというデータもあり、実は多数派。
面接の調整や応募書類をチェックしてくれる転職エージェントや管理ツールを活用すれば、通過率アップ+時短にもなるんです。
この記事を読み終えるころには、「在職中の自分でも転職活動ができる!」と前向きに一歩を踏み出せるはず。
ムリせず・バレずに・後悔しない転職を実現したいあなたに、きっと役立つ情報が詰まっています。
この記事のポイント
✅ 在職中の転職者は約55.5%。決して少数派じゃない
✅ 働きながら転職する「5つのメリット」と「6つの悩みと対処法」
✅ 時間がない人でも成功できる「5つの準備」
✅ バレずに進めるための8つの実践テクニック
それでは順番にみていきましょう。ぜひ最後までご覧ください!
🧑💻 働きながらの転職活動は可能?実は半数以上が在職中に転職している
転職活動って、退職してからじゃないとできないと思っていませんか?
実はそんなことはなく、在職中に転職活動をしている人は全体の55.5%。
退職してから転職する人はむしろ少数派なんです。
この章では、以下の3つの視点から、「働きながらの転職活動は可能かどうか」を具体的に解説していきます。
- 在職中の転職活動が優勢である理由
- 転職活動にかかる期間の目安
- 働きながら or 辞めてから、どちらを選ぶべきかの判断軸
10回転職してきた筆者も、9回は在職中に転職活動を進めました。その経験も交えて、わかりやすくお伝えします。
①在職中の転職活動が優勢!辞めてからの転職活動はやや劣勢
転職者の55.5%が「働きながら」転職活動をしています。
「在職中に転職活動をする人が多い」というデータは、各社の調査でも明らかです。
たとえば転職サービス「doda(デューダ)」が公開しているデータによると、「働きながら転職活動」と回答した割合は55.5%にのぼります。
在職中に転職活動する人が多い理由:
- 経済的な不安を抱えずに転職活動ができる
- 職歴にブランクが発生しない
- 転職活動がうまくいかなかったときは止めることができる
たとえば、筆者が現職に転職したときも、現職と前職を冷静に比較しながら、納得感を持って決断できました。
これは在職中ならではの大きなメリットです。
逆に、辞めてからの転職は、プレッシャーや金銭的不安もあり、決断を急ぎがちになります。
特に初めての転職の方は、まず「働きながら」の活動が安心です。
在職中に転職活動をおこなうメリットについては後ほど詳しく説明します。
②平均的な転職活動期間は3〜6ヶ月
在職中の転職活動は、平均して3ヶ月〜6ヶ月ほどが一般的な期間です。
転職活動にかかる期間は、職種や年齢、希望条件によって差はありますが、多くの人は3〜6ヶ月を目安に活動しています。
具体的には、以下のステップに分かれます:
フェーズ | 期間のめやす | 主な内容 |
自己分析・企業研究 | 2〜3週間 | 転職の軸や希望条件の整理 |
書類作成・応募 | 1ヶ月程度 | 履歴書・職務経歴書の準備、求人応募 |
面接〜内定 | 1〜2ヶ月 | 書類選考・面接を経て内定 |
内定後〜退職交渉 | 1〜2ヶ月 | 現職の退職準備と引継ぎ |
筆者は10回の転職活動の中で、最短で3ヶ月、最長で数年かかったケースもありました。
特にマネージャークラス以上のポジションを狙う場合やシニアの転職は、平均よりも長期戦になることもあります。
スケジュールには余裕をもたせておくことが重要です。
③自分に合った進め方を選ぶために大切な判断基準
在職中 or 離職後、どちらを選ぶかは「現在の働き方・経済状況・心身の余裕」で判断するのがベストです。
「働きながらの活動が安心」とはいえ、すべての人にそれが最適とは限りません。
判断する上でのポイントをまとめると以下の通りです。
在職中の転職活動が向いている人
- 現職のストレスが限界に達していない
- 安定した収入を手放したくない
- 転職活動に使える時間を確保できる
退職後の転職活動が向いている人
- 激務・ハラスメントなどで現職の継続が困難
- 面接に対応できる時間が取れない
- 一旦リフレッシュして再出発したい
退職後に転職活動をする場合でも、失業保険の受給など、退職後の生活を支える制度もあるため、経済的な不安が軽減されることもあります。
ただし、退職後の転職活動であっても、明確なプランを設定しましょう。
💴 働きながら転職活動をする5つのメリット|収入・選択肢・心の余裕など
働きながら転職活動を進めると、収入面での安心感だけでなく、精神的な余裕や柔軟な選択ができるという大きなメリットがあります。
筆者自身が「本当に実感した5つのメリット」を紹介します。
- 収入があるため、焦らずに転職活動に取り組める
- 離職期間(ブランク)を避けられる
- 現職と比較しながら企業選びができる
- 社会的信用を維持できる
- 転職活動を中断して現職にとどまる選択もできる
① 収入があるから焦らずに転職活動に取り組める
在職中なら生活資金の心配がなく、転職活動に冷静に向き合える。
仕事を続けながら転職活動をする最大のメリットは、やはり「毎月の収入があること」です。
家賃や光熱費、食費といった通常の生活費に加えて、転職活動には交通費やスーツ代など、意外とお金がかかります。
無職期間にこれらをまかなうとなると、精神的なプレッシャーは相当なものになります。
つまり、安定した収入があることで「落ち着いた判断」ができ、それが満足度の高い転職につながるのです。
②離職期間(ブランク)を避けられる
在職中の転職なら、職務経歴書に「空白期間」ができないので印象が良い。
採用担当者は、履歴書や職務経歴書を見たときに「離職期間(ブランク)」を注意深くチェックします。
特に半年以上の空白期間があると、
「転職先を決めずに退職しなければならない理由があったのか?」
「その間、何をしていたのか?」
と疑問を持たれやすく、選考上のリスクにもなりかねません。
応募先が保守的な企業であればその傾向はより顕著になります。
在職中であれば、次の会社への入社日も調整しやすく、「現職:◯◯(在職中)」と履歴書に書ける点でもプラスです。
採用担当者の視点で見ると:
- ブランクがない=即戦力として期待できる
- 現職で働き続けている=責任感があると評価される
- 働きながら活動する=計画性やマネジメント力がある
これらは書類選考や面接でも好印象につながりやすい要素です。
③現職と比較しながら企業選びができる
現職と応募先を冷静に比較しながら評価することで、納得感のある転職がしやすい。
在職中の転職活動なら、「今の会社を基準に比較」しながら、次の職場をじっくり選ぶことができます。
たとえば:
- 現職の人間関係と比べてどうか
- 給与体系や評価制度に違いはあるか
- ワークライフバランスが改善するか
このように、具体的な比較対象があることで、求人情報だけでは見えづらいリスクにも気づくことができます。
実際、筆者が内定を獲得した企業への転職を検討した際は、「転職のリスクを負ってまで得られるメリットが少ない」ことに気づき、見送った経験があります。
前職との比較ができたからこそ、後悔のない選択ができました。
特に、現職に不満がある場合ほど、冷静に比較し、「転職によって失うもの」を深掘りすることが重要です。
④社会的信用(ローン・クレジットカード等)を維持できる
在職中なら安定した収入があるため、ローンやクレジットカードの審査が通りやすい。
働きながら転職活動をすることで、社会的信用をキープできます。
これは意外と見落とされがちですが、各種ローンやクレジットカードの審査では「在職中であること」や「安定した収入があること」が重視されます。
たとえば、筆者が投資用の物件の購入を検討していたときには、不動産業者から「投資用ローンが実行されるまで転職は控えてください」と強く勧められました。
属性にもよりますが、離職中はもちろん、転職後もしばらくは金融機関の審査を通過することが困難になります。
住宅・自動車の購入やクレジットカードの申し込みの予定のある人は現職に在籍中に済ませておきましょう。
在職中の信用メリット:
- ローン審査で「安定した収入」が前提になる
- クレジットカードの審査が通りやすい
- 賃貸借契約などでも安心材料になる
⑤転職活動を中断して現職にとどまる選択もできる
在職中の転職活動なら、「やっぱり今の会社で頑張ろう」と立ち止まることもできる。
転職活動を進めていくうちに、「思ったより今の職場は恵まれている」と気づくこともあります。
そんなとき、在職中なら「引き返す選択肢」があります。
筆者自身、6回目の転職活動の途中で「現職で昇進する話」が出てきて、結局そのまま残ったことがありました。
活動したからこそ現職の魅力や自分のキャリアアップの可能性が可視化されることもあります。
また、内定が出たものの、条件が合わず辞退したときも、現職にいればブランクなしで再開できます。
このように、「退路を残しつつ活動できる」のは、在職中だからこその大きな安心材料です。
😥 働きながら転職活動をするデメリットと対処法|働きながらの転職でよくある6つの悩みとその解決策
働きながらの転職はメリットも多いですが、実際はさまざまな悩みもつきものです。
「時間が足りない」「体力的にきつい」「職場にバレないか心配」など、10回転職してきた筆者自身も色々な悩みに直面しました。
ここでは、よくある6つの悩みと、それぞれの効果的な解決策を紹介します。
- スケジュール調整が難しい → 有休・オンライン面接を活用
- 疲労やストレスの蓄積 → 週末や夜の時間を有効に使う
- 職場に転職活動がバレないか不安 → SNSや服装に注意
- 活動の長期化 → 活動期間を先に決めておく
- 応募先との日程調整が負担 → 転職エージェントに任せる
- ボーナスや退職タイミングの見極めが難しい → ゴールから逆算して計画
①スケジュール調整が難しい → 有休・オンライン面接を活用
有休やオンライン面接を上手に使えば、仕事との両立は可能です。
働きながらの転職活動で最も多い悩みの一つが「面接などのスケジュール調整が難しい」ということでしょう。
特に平日の日中に設定される面接は、業務時間とかぶってしまうことも多いですよね。
筆者も対面の面接が主流だった時代には、面接のスケジュール設定には苦労し、有休を有効活用するために複数の企業の面接を同日に実施してもらったこともありました。
解決策:
- 有給休暇を面接日として計画的に活用(1日で2〜3社面接できることも)
- オンライン面接を積極的に活用(移動時間ゼロで昼休みに実施も可能)
- 長期休暇前後に集中して選考を進める
最近はオンライン面接を導入している企業も増えているため、「時間がないから転職できない」という問題は以前よりも対応しやすくなってきています。
②疲労やストレスの蓄積 → 週末や夜の時間を有効に使う
疲れがたまらないように「活動のリズム」を意識するのがポイントです。
仕事をしながらの転職活動は、想像以上にエネルギーを使います。
日中は通常業務、夜や週末は書類作成や企業研究、面接準備…と、心も体もパンクしそうになります。
筆者も転職活動中、平日も週末も動きっぱなしで、重要な面接に集中できなかった経験があります。
そこで学んだのが「詰め込みすぎないリズム」の大切さでした。
解決策:
- 応募先を厳選する
- 週末に活動を集中させる(書類の準備や面接練習など)
- スケジュールに「何もしない日」を作る
疲労を感じたら「一旦休む」ことも戦略のうちです。
転職活動はマラソンのようなもの。完走するために少し余裕をもったペースで進めましょう。
③職場に転職活動がバレないか不安 → SNSや服装に注意
ちょっとした気の緩みが「バレる原因」になります。対策は日頃の配慮です。
在職中に転職活動をしていて一番ヒヤッとする瞬間。
それは、「あれ、今日の服装…いつもと雰囲気が違いますね?」と同僚に言われたとき。
面接のある日はついピシッとした格好になりますから、周囲は敏感に察知します。
また、SNSの投稿も要注意。「#転職活動中」なんてハッシュタグを使ったら一発アウトです。
一度バレてしまうと、職場での居心地が悪くなり、円満退職が難しくなることも。
もしその勤務先に残ることになった場合もキャリアが停滞してしまうこともあります。
リスクは最小限に抑えましょう。バレないための対策は後ほど詳しく説明します!
④活動の長期化 → 活動期間を先に決めておく
あらかじめ「ゴール」を決めておくことで、転職活動の長期化を防げます。
「気づいたらもう半年経っていた」…これ、転職活動ではよくあることです。
忙しい毎日でつい後回しにしてしまい、だらだらと活動が続いてしまうんですね。
筆者の場合、特に急いで転職する理由がなかった際には、約2年もの間活動を継続したことがありました。
解決策:
- 転職活動の開始日に「3ヶ月以内に内定獲得」といった期限を設ける
- 各ステップ(企業研究、応募、面接)ごとに期日を決めておく
- 内定が出る前に「決断する基準」を定めておく(年収・社風など)
計画性を持って取り組むだけで、モチベーションも維持しやすくなりますよ。
⑤応募先との日程調整が負担 → 転職エージェントに任せる
転職エージェントを使えば、面倒な調整を代行してもらえます。
応募数が増えてくると、応募先とのメール対応や面接日程の調整だけでも、かなりの時間と手間がかかります。
しかも平日昼間に「○日は都合が悪くて…」なんてやり取りをするのは、大変ですよね。
そんなとき頼りになるのが転職エージェントです。
転職エージェントを通じて応募すれば、スケジュール調整・条件交渉・選考状況の管理などをすべて代行してくれます。
転職エージェント活用のメリット:
- 複数社のスケジュール調整をまとめて依頼できる
- 急な予定変更にも柔軟に対応してくれる
- 面接対策のサポートや選考後のフィードバックを提供してもらえる
忙しい社会人にとって、プロのサポートは大きな支えになります。
⑥ボーナスや退職タイミングの見極めが難しい → ゴールから逆算して計画
ボーナスの支給日・退職希望日から逆算して転職スケジュールを立てるのがベストです。
「せっかくなら賞与(ボーナス)をもらってから辞めたい」―これは多くの人が思うこと。
でも、選考→内定→入社日の期間を考えると、何となく進めているだけではタイミングを逃してしまいます。
タイミングを逃すと、内定が出たあとに「今すぐ来てほしい」と言われ、泣く泣くボーナス支給前に退職するはめに。
対策:
- ボーナス支給日から逆算して3〜6ヶ月前から活動を開始
- 「いつ辞めたいか」をまず決める(=入社希望時期)
- 退職の申し出タイミング(引継ぎや有休消化も含めて)も計画に組み込む
また、ボーナスは確かに重要ですが、1回のボーナスを逃したとしても、転職による待遇アップで数年で損失を回収できることもあります。
転職は長期的な観点で検討することも大切です!
🗓 働きながらの転職活動でやるべき5つの準備|計画的に進めるためのポイント
在職中に転職活動を成功させるには、とにかく準備が重要です。
筆者自身10回の転職をしてきましたが、準備を怠ったときは志望度の高い応募先でアピール不足となり、後悔が残りました。
ここでは、働きながらでも転職活動を無理なく進めるための「5つの準備ポイント」を紹介します。
- 転職の目的・ゴール・希望入社時期を明確にする
- 転職の「軸」(条件・価値観)を整理する
- 自己分析・企業研究・応募優先度を明確にする
- 応募書類を早めに準備してブラッシュアップ
- スケジュール管理ツールやカレンダーを活用する
①転職の目的・ゴール・希望入社時期を明確にする
目的やスケジュールを明確にしておくことで、無駄なく活動できる。
なんとなく「今の会社がしんどいから」という理由で転職活動を始めてしまうと、途中で迷走してしまいがちです。
特に在職中は使える時間が限られているからこそ、「何のために転職するのか」「いつまでに転職したいのか」を最初に決めておくことが大事です。
たとえば、筆者が7回目の転職をしたときは、「IT業界で経営陣に近いポジションに就くこと」と「現職の繁忙期に入る前の9月に退職」をゴールに設定し、逆算して動いたことで無駄なく活動できました。
具体的な行動例:
- 「6ヶ月以内に内定獲得」のように期限を決める
- 「入社希望日=退職希望日+引継ぎ+有休消化」で逆算
- 年収・ポジション・業務内容などの「転職の目的」を書き出す
目的がブレなければ、応募先の取捨選択もスムーズになりますよ。
②転職の「軸」(条件・価値観)を整理する
転職の判断基準=「自分の軸」を整理しておくと、迷わず選べる。
求人を見ていると、「どの企業も良さそうに見える」という「迷子」状態に陥ることがあります。
そこで必要なのが、自分が譲れない条件=「転職の軸」を持つこと。
たとえば筆者の直近の転職の場合、「現職と同じ業界」、「週3回のリモート勤務」、「成長中のベンチャー企業」という3つを軸にしていました。
これに合わない求人は応募しないと決めていたので、判断が早く、疲弊せずに済みました。
転職の軸の例:
- 勤務条件(年収・役職・勤務地)
- 働き方(リモート可否・平均残業時間・休暇制度)
- 社風や価値観(風通し・上司・経営陣との関係性)
- キャリアアップの可能性(業務内容・学べる環境)
紙に書き出して、優先順位をつけるだけでも自分の軸が見えてきます。
③自己分析・企業研究・応募優先度を明確にする
戦略的に動くには「自分を知る・企業を知る・優先順位を決める」がセット。
転職活動は情報戦です。
自分を客観的に知ること(自己分析)、相手をよく知ること(企業研究)、そして時間を効率的に使うために「応募の優先度」を整理しておくことが成功の鍵です。
自己分析のステップ:
- これまでの経験・実績を書き出す
- 強み・弱みを第三者目線で振り返る(転職エージェントとの面談が有効)
- どんなときに仕事が楽しいと感じたかを整理
企業研究で見るべきポイント:
- 企業理念・ビジョン・事業内容
- 社員のクチコミ・経営陣・社員のインタビューなど
- 財務状況(IR情報など)
応募優先度のつけ方:
- 「絶対行きたい企業」「条件次第で行ってもいい企業」「興味はある」などに分類
- 優先度が高い企業に集中して応募する
的を絞った転職活動は、効率も上がり、書類選考や面接の通過率も高くなります。
④応募書類を早めに準備してブラッシュアップ
いつでも提出できる応募書類を用意しておけば、チャンスを逃さない。
履歴書や職務経歴書は、応募のたびに準備しているとミスが出たり、内容が薄くなったりします。
在職中で時間がないからこそ、早めに完成させておくことが大切です。
筆者のこれまでの方法は、「ベースとなる職務経歴書」を1つ作成し、企業ごとに調整する方式。
このやり方なら、応募先に合わせて短時間でカスタマイズができます。
書類作成のポイント:
- 履歴書はフォーマットを統一(Wordテンプレートで管理)
- 職務経歴書は「成果と数字」を具体的にし、応募先によって強弱を調整
- 転職エージェント(できれば複数)にチェックしてもらうと精度が上がる
また、印刷やPDF化の準備もしておくと、急な応募にもすぐ対応できますよ!
⑤スケジュール管理ツールやカレンダーを活用する
タスクと面接スケジュールを見える化すれば、無理なく続けられる。
在職中の転職活動では、現職の業務との両立が最大の課題。
そのためには、スケジュールやタスクを「見える化」しておくことが大切です。
応募先が増えてくると、応募先や選考状況の管理が大変になってきます。
応募状況を整理するためには、転職管理マイリスト(登録無料)がおススメです!
おススメポイント
- 各転職サービスと自動連携
- 求人票・履歴書などのファイルがPDFで保存可能
- Google カレンダーへの予定の追加が可能
「今やるべきこと」が明確になれば、無駄な焦りや抜け漏れが減ります。
特に平日の夜や週末に時間が限られている人には、時間効率を高める最強の武器になります。
バレない&ムリしない!在職中の転職活動で注意すべき8つのこと
在職中に転職活動を進めるうえで、「周囲にバレないか心配…」「仕事との両立でパンクしそう…」という不安はつきものです。
筆者自身、これまでの転職活動でバレる一歩手前だった経験もありました。
そこでこの章では、バレずに・ムリせず進めるために、絶対に押さえておくべき8つのポイントをお伝えします。
- 社内メール・PC・備品を使わない
- 面接は勤務外や有休で調整する
- 同僚・上司に口外しない
- 服装の変化に気をつける
- SNSやLinkedInの更新・投稿は慎重に
- 業務とのダブルブッキングは避ける
- 引き継ぎ・退職時期を事前にイメージしておく
- 万が一バレた場合の冷静な対応策も用意しておく
①社内メール・PC・備品を使わない
会社のリソースを使って転職活動すると「情報漏洩」や「懲戒リスク」に繋がる。
転職活動の情報管理で最も基本的なことは、「会社のものを使わない」こと。
たとえば、NG行為の事例は以下のとおりです:
- 社用PCで履歴書作成
- 会社のメールアドレスで転職エージェントとやり取り
- 社用スマホ・職場で応募先や転職エージェントに電話
これらの行為は、社内ネットワーク上でログや通話履歴が残るため、情報システム部などが監視している場合、簡単に足がつきます。
企業によっては就業規則違反で懲戒処分の対象となる可能性も。
対策:
- 転職活動は「個人メールアドレス」「私用スマホ」を使う
- 書類作成や連絡は自宅や休憩中に私物で行う
- 会社のクラウドや共有フォルダには一切保存しない
念には念を入れて、「会社のツールは使わない」が鉄則です。
②面接は勤務外や有休で調整する
平日昼の面接は有休、またはオンラインでスマートに乗り切るのがコツ。
面接日程は、応募先の営業時間になることが多いです。
そこでポイントになるのが、「どう勤務時間内で面接に対応するか」です。
応募先が増えてくると、有休を使わざるを得ない場面も増えてきます。
筆者の場合、面接は応募先の営業時間で朝一番早い時間か夜一番遅い時間に設定してもらうようお願いしていました。
勤務先によっては、遅刻・早退・時間休といった制度を使えるため、有休の消化を多少セーブすることができるからです。
また、オンライン面接ならリモート勤務の日や昼休み中でも対応可能な場合があります(その場合安定した通信環境のある静かな場所を確保しましょう)。
対策:
- 遅刻・早退・半休・時間単位休暇を活用
- リモート勤務の日にオンライン面接を入れる
- 直行・直帰できる時間帯に面接を設定する
③同僚・上司に口外しない
いかに親しくても「絶対に誰にも言わない」が鉄則。
「信頼している同僚だから大丈夫」と思って話してしまうのは、実は最もバレるきっかけになります。
噂が広まり、最終的には上司や人事の耳に…というのはよくある話。
最悪の場合、退職交渉が難航することになりかねません。
特に同業他社への転職の場合、情報の持ち出しや同僚・顧客の引き抜きなどでより一層警戒されることもあります。
対策:
- 転職活動については「誰にも言わない」のが鉄則
- SNSのDMやLINEでのやりとりにも注意
- 面接の予定などは非公開の予定でブロックする
つい話したくなるのもわかりますが、人間関係を壊さず円満退職するには、「転職するまで言わない勇気」も必要です。
④服装の変化に気をつける
普段と違う服装での出社は「転職活動中?」と勘繰られやすい。
普段カジュアルな服装の職場に、突然ネクタイやスーツで出社したら目立ちますよね。
実際、筆者がベンチャー企業に在籍していたとき、「今日は珍しくジャケットなんですね?」と聞かれたことがありましたが、おそらく面接だとバレていたと思います…
対策:
- 面接場所の近くで着替える(トイレ・レンタルオフィス等)
- ジャケットだけを別に持参し、ジャケット+パンツの自然スタイルに
- 応募先に事前に事情を説明し、普段の服装で臨む
「いつも通りの自分」でいることが、最も疑われにくい方法です。
⑤SNSやLinkedInの更新・投稿は慎重に
思わぬ投稿が職場にバレる原因になります。設定と投稿内容は要チェック。
最近ではSNSやビジネス系SNS(LinkedInなど)を通じて、転職活動の痕跡が職場に伝わってしまうケースが増えています。
たとえば:
- LinkedInのプロフィールを充実させる
- Facebookで「◯◯の面接緊張した」などの投稿
- Instagramで「スーツ姿の自撮り」をアップ
これらはすべて「バレるきっかけ」になります。
対策:
- 投稿・プロフィールの公開範囲を「友達のみに」設定
- 転職活動に関する投稿自体を控えるのがベスト
- LinkedInの「Open to Work」機能は採用担当者のみに見える設定が可能
気づかぬうちに「自分で転職活動を晒していた」とならないよう、デジタル上の痕跡も要注意です。
⑥業務とのダブルブッキングは避ける
転職活動と業務の予定が重なれば、信用も関係も失うリスクがある。
面接と社内の重要な会議が重なって、どちらかをドタキャン…。
そんな事態が続くと、職場の信頼を失いかねません。
筆者が過去に体験した失敗として、応募先企業との面接と会食が同時刻になり、結果的に両方に中途半端な対応をしてしまったことがあります。
対策:
- カレンダーアプリで予定を一元管理
- 面接は「移動前後で各1時間確保」する前提で調整
- 面接の日に重要なタスクが入りそうな場合は早めに日程変更を検討
調整力も立派なビジネススキル。転職活動中も丁寧な予定管理を心がけましょう。
⑦引き継ぎ・退職時期を事前にイメージしておく
引き継ぎ準備を事前に始めておくことで、円満退職に近づける。
内定が出てから慌てて引き継ぎ資料を作り始めても、十分な時間が取れず「迷惑をかける辞め方」になってしまいがちです。
だからこそ、転職活動と並行して、早めに引き継ぎ準備に着手しておくのが理想です。
対策:
- 業務フローや担当案件の一覧を作成しておく
- 自分しか知らないナレッジやマニュアルはまとめておく
- 退職する時期を仮設定して逆算してスケジュールを組む
きれいな去り方は同僚に好印象を残し、今後のキャリアでもきっと役立ちます。
⑧万が一バレた場合の冷静な対応策も用意しておく
バレたときに「感情的にならない」ことが何より大切。
どれだけ気をつけていても、バレるときはバレてしまうものです。
そんなときは、慌てず冷静に「キャリア上のひとつの選択肢として、情報収集の目的で活動している」と伝え、信頼の回復に努める姿勢が重要です。
対応のステップ:
- 動揺せずに事実確認をする(「どうしてそう思ったか?」を聞く)
- 「転職はあくまで選択肢のひとつに過ぎない」と伝える
- 「現職で成果を出すこと」を強調する
そして、転職が決まった場合には、その後の面談などで「退職希望時期」や「後任への引き継ぎ」について丁寧に話し合うことが、円満退職への第一歩です。
📚 この記事のまとめ
働きながらの転職活動って、本当に大変ですよね。
でも、筆者は10回のうち9回は働きながら転職活動しましたが、準備と工夫次第で、ムリなく、バレずに転職を成功させることは可能なんです。
特に、転職エージェントの力を借りるだけでも、転職活動の負担は軽くなります。
面倒なスケジュール調整や書類添削、企業とのやりとりを代行してもらえるので、忙しい人ほどぜひ活用してほしいサービスです。
応募先が増えてきたときには、転職管理マイリストなどのツールを使って応募状況を管理するのがおススメです。
また、「今すぐ辞めるわけじゃない」からこそ、選択肢を広く持ちながら冷静に判断できるのも、在職中の転職活動の強み。
不安もあると思いますが、準備さえしておけば、あなたのペースでしっかり未来を切り開けますよ。
この記事のまとめポイント
✅ 在職中の転職者は約55.5%。決して少数派じゃない
✅ 働きながら転職する「5つのメリット」と「6つの悩みと対処法」
✅ 時間がない人でも成功できる「5つの準備」
✅ バレずに進めるための8つの実践テクニック
「働きながら」の転職活動だからこそ、あなたの理想のキャリアに近づく転職先の選び方ができるはずです。
この記事が、あなたのキャリア選択の一助になれば嬉しいです。
✏️ にぬきたまご
これまで主にエンタメ業界で10回の転職を経験。日系、ベンチャー、外資系に勤務。現在は11社目の企業で執行役員として勤務中。
【転職活動の実績】
- 転職回数:10回
- 応募:200社以上
- 登録転職エージェント数:30社以上
- 登録転職サイト:10社以上
これまでの転職活動の経験を活かして、2020年より転職ブログを運営。応募者の目線で転職活動のお役立ち情報を発信中。
X(Twitter):@tenshoku_sitara