転職活動って、「孤独な作業だ・・・」と思うときってありますよね。
「でも誰に相談すればいいの? 上司や同僚には当然言えないし、家族や友達に言ってもモヤモヤするだけ…」
そうやってひとりで悩んで、疲れていませんか?
実は私も、これまで10回転職してきた中で、同じように何度も悩みました。
でもあるとき気づいたんです。
相談すべき相手に出会えたとき、転職活動に関する悩みが一気に整理できたのです。
この記事では、「転職の相談は誰にすればいいの?」というあなたの疑問に、転職を10回経験した筆者の実体験をもとに答えます!
失敗・成功の経験をふまえて、あなたが後悔しない選択をするためのヒントをお届けします。
この記事でわかるポイント
- 相談を避けるべき相手とおすすめの相手
- 相談前にやっておくべき3つの準備
- 転職エージェントとの相談で得られる5つのメリット
- 相談を成功させる3つのコツ
- よくある質問とプロ視点の回答
それではさっそく見ていきましょう!
💁 転職相談を避けるべき相手とおすすめの相手
転職の相談は「信頼できる人」なら誰でもいいわけではありません。
間違った相手に相談すると、情報漏洩や誤った判断につながる可能性があります。
以下のような相手への相談は、慎重に考える必要があります。
- 上司や同僚:社内に転職する意向が漏れるリスクが大きい
- 転職未経験者:的外れなアドバイスで判断を誤る可能性
- 共感を求める相談:具体的な解決策が得られず、時間の無駄になる
なぜこれらの相手は避けるべきなのか、順番に詳しく見ていきましょう。
相談相手が上司や同僚:社内に転職する意向が漏れるリスクがある
転職を考えている段階で、社内の人に話すのは非常にリスクが高い行動です。
転職を考えていることが社内に知られると、以下のような問題が起こる可能性があります。
起こりうるリスク例:
- 昇進の機会を失ったり、重要なプロジェクトから外されたりする
- 同僚に気を使われて働きにくくなる
- 最悪の場合、上司が人事に報告してしまうケースも
たとえば、「実は転職も考えていて…」と同僚に何気なく話したことが、部内・社内全体に広まることが結構あります。
特に企業によっては、退職の意向が出た時点で社内の評価に影響を与える場合もあるため、慎重すぎるくらいがちょうど良いのです。
対策は?:
- 転職活動中は、社内の人に一切話さない
- 相談相手は社外の信頼できる相手か、専門家を選ぶ
相談相手が転職未経験者:的外れなアドバイスで判断を誤る可能性
転職経験がない人のアドバイスは、善意であっても実態に合っていないことが多いため、参考程度にとどめておくべきです。
「今の会社を辞めるなんてもったいないよ」「どこに行っても同じだよ」といったアドバイスを聞いたことはありませんか?
これらの言葉は一見正しそうに聞こえますが、転職未経験の人の主観に基づいていることが多いです。
なぜ危険か:
- 市場の動向や採用側の目線を理解していない
- 転職にかかる準備や選考の現実を知らない
- 転職のメリットを考慮することなく自分の価値観を押しつけがち
たとえば、5年以上同じ会社にいる人が「転職なんてリスクしかない」と言っていたとしても、それはその人の過去の選択であって、あなたの現在や将来の可能性とは関係がありません。
転職のメリットとデメリットの両方を示してくれる人のアドバイスであれば参考になりますよね。
信頼できるアドバイスを受けたいなら:
- 転職経験者
- (社外の)人事・キャリア支援に関わっている人
- 転職エージェントなど専門知識のある人
を選ぶようにしましょう。
ただの共感を求める相談:解決策が得られず、時間の無駄になる
話を聞いてくれるだけの相手では、前に進むための答えが得られないことが多いです。
「とりあえず誰かに聞いてほしい」「話すだけで気持ちが楽になる」という気持ちもよくわかります。
でも、その相手が転職に関して何の経験も知識も持っていない場合、ただの「愚痴大会」になってしまうかもしれません。
よくある相談パターン:
- 「もう会社つらい」「辞めたいけどどうしよう」
- 「上司とは合わないから転職したいけど不安だよね〜」
- 「○○業界ってブラックかなあ?」→「そうなんちゃう?知らんけど」
このような会話では、状況は変わらず、むしろ気持ちが沈むことすらあります。
もちろん「気持ちの整理」として誰かに言語化して話すのは大切です。
ただし、「どうすればいいか?」という「答え」が必要なら、話を聞くだけの相手では不十分です。
解決に向かう相談にするためには:
- 聞いてくれるだけの人と話す時間と、戦略的に相談する時間を分ける
- 話す目的を明確にしてから相談する(例:求人選びの軸を決めたい、特定の業界について知りたい)
【まとめ表:避けた方がよい相談相手の特徴】
相手 | なぜ避けるべきか | 代わりに相談すべき相手 |
上司・同僚 | 情報漏洩リスクが高く、社内での評価や昇進に影響する可能性 | 社外の信頼できる第三者 |
転職未経験者 | 転職の実情を知らないため、主観的なアドバイスになりやすい | 転職経験者・キャリアの専門家 |
ただ話を聞いてくれるだけの人 | 共感は得られても、転職の方向性や判断材料にならない | 課題解決志向のある相談先(例:転職エージェント) |
間違った相手に相談してしまうと、気持ちがブレたり、転職そのものに悪影響が出てしまうこともあります。
「この人に相談して、自分にはない観点からアドバイスがもらえるのか?」という視点で、相談相手を選ぶようにすると安心ですよ。
転職の相談は誰にするべき?おすすめの相談相手6選
転職相談は「信頼できる相手」と「専門的な知識を持った人」にするのがおすすめです。
転職の相談をする場合、相談相手ごとの特性を理解して、目的に合った人を選ぶことで、迷いや不安が整理され、後悔のない転職につながります。
筆者おすすめの相談相手は以下の5つです:
- 先に転職したOB・OG: 自分と同じ職場・業界を経験した人の話は、現実的で信頼できる判断材料になる
- 転職経験のある友人・知人: 友人からの情報はリアルで実践的。ただし、自分に合うかどうかは冷静に判断
- 家族・パートナー: 家庭を持っている人にとって、家族と転職・キャリアの方向性を共有することは重要
- 転職エージェント: 客観的なアドバイスと非公開求人を提供してくれる転職エージェントは、効率的に転職活動を進めたい人に最適
- キャリアコーチングサービス: 「そもそも転職すべきかどうか」で迷っている人には、キャリアコーチングが効果的
👆 転職の相談の前に準備すべき3つのポイント
転職の相談の質を高めて、具体的で有意義なアドバイスを得るためには、事前準備が欠かせません。
相談前に自分の考えを整理しておくだけで、相談相手との会話がブレずに進みます。
準備すべきポイントは以下の3つです:
- 転職の動機や理由を言語化し、整理する
- 相談で聞きたい質問や不安をリストアップする
- 転職の軸(年収・働き方・職種など)を明確にする
転職相談をより有意義な時間にするためにも、この3つの準備は欠かせません。
「話してみたけど、何も解決しなかった…」という失敗を避けるためにも、今のうちからメモで整理しておくと安心です!
1. 転職の動機や理由を言語化し、整理する
動機が曖昧だと、アドバイスも表面的なものになります。自分の「なぜ転職したいのか?」を言葉にすることが大切です。
相談前にまずやってほしいのが、転職を考えるようになった理由を整理することです。
モヤモヤした気持ちのまま相談に行っても、相手は何をアドバイスすればいいのかわからず、会話がふわっとしたまま終わってしまいます。
具体的な整理方法:
- 「今の仕事で何に一番不満を感じている?」
- 「転職でどう変わりたいと思ってる?」
- 「今後のキャリアの目標は?」
この3つをノートに書き出すだけでも、自分の気持ちが言語化されていきます。
転職理由の例:
- 「上司との人間関係が悪くて、精神的にしんどい」
- 「給与が上がらず、将来に不安を感じている」
- 「もっと自分の専門性を活かせる業務を担当したい」
こうした背景を整理しておくと、相談相手も「じゃあ環境が変わる企業を探そう」「いま採用に積極的で年収アップを狙える業界は〇〇だよ」と、具体的なアドバイスがしやすくなります。
2. 相談で聞きたい質問や不安をリストアップする
聞きたいことをリストにしておくことで、限られた相談時間を無駄なく使えます。
転職相談は意外と時間が限られています。
特に転職エージェントやキャリアコーチとの面談は、30〜60分程度が一般的です。
その中で的確なアドバイスをもらうには、「何を知りたいのか」を明確にしておく必要があります。
よくある質問例:
- 自分の職歴で転職できる可能性はある?
- 未経験の業種にチャレンジするにはどうすればよい?
- 面接ではどんなことを聞かれる?
- 年収交渉ってどうやって進めるの?
具体的な準備方法:
- スマホのメモ帳やノートに、事前に箇条書きでまとめておく
- 優先順位をつけておくと、時間内に重要な質問を確実にできる
- 相談相手の専門性・強みを考えて質問を用意する
3. 転職の軸(年収・働き方・職種など)を明確にする
自分の「譲れない条件」を把握することで、転職活動の方向性がぶれません。
転職で何を一番重視したいのか — これを明確にしておかないと、相談相手に「何を目指したいか」が伝わりません。
また、転職活動中に企業を選ぶ判断軸としても重要です。
転職の主な軸:
- 年収・待遇:年収○○万円以上、賞与あり、福利厚生の充実など
- 働き方:リモート勤務、フレックス制度、残業少なめなど
- 仕事内容・スキルの活用:自分の強みを活かしたい、未経験でも挑戦したい業界など
- 社風・人間関係:若手が活躍している、落ち着いた雰囲気があるなど
- キャリアの将来性:管理職を目指せる、グローバルな環境で働けるなど
「全部大事だけど、特に優先したいのは何?」という自問を通じて、価値観を明確にしていくのがポイントです。
転職の軸の具体例:
- 「今より年収を50万円以上は上げたい」
- 「成長している業界に移りたい」
- 「プライベートの時間と仕事のバランスを考えて、残業の少ない職場がいい」
このように、自分の軸を言語化しておくと、相談相手からのアドバイスもピンポイントになります。
🌸 転職エージェントとの相談で得られる具体的なメリット5つ
転職エージェントとの相談は、情報収集・応募書類の添削・面接対策・キャリア設計・企業分析・条件交渉まで幅広くサポートを受けられる「転職成功への近道」です。
転職相談をプロにする場合、有力な候補として、無料で利用できる転職エージェントが挙げられます。
経験豊富なプロの視点を活用することで、より納得のいく選択ができるようになるからです。
ここでは、転職エージェントとの相談で得られる以下の5つのメリットを説明します:
- 転職市場のリアルな情報を得られる
- キャリアの方向性が明確になる
- 企業の内情や選考ポイントを知ることができる
- 履歴書・職務経歴書の添削や面接対策のアドバイスを受けられる
- 企業との条件交渉をサポートしてもらえる
1. 転職市場のリアルな情報を得られる
転職エージェントからは、市場動向や業界別の求人状況などをリアルタイムで教えてもらえます。
転職市場は時期、景気、業界などの要素によって変化するものです。たとえば、
- 「今はIT業界の需要が高い」
- 「40代の管理職採用は増加傾向」
- 「ボーナス支給後は欠員採用が活発化する」
こういった動向は、ネットの情報でも得られますが、転職エージェントはより最適化した形で情報を提供してくれます。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、多くの採用企業からの求人ニーズを日々受け取っているため、非常に現実的で信頼性の高い情報を持っているからです。
2. キャリアの方向性が明確になる
「自分に何が向いているのか」「次にどこを目指すべきか」が見えにくいとき、客観的な視点で整理してもらえるのが大きな強みです。
特に以下のような悩みを持っている人にとって、キャリア相談は大きな価値があります:
- 「今の仕事は合っていない気がするが、何がしたいかは分からない」
- 「強みやスキルをどう活かせばいいかが分からない」
- 「成長する業界に転職したいが具体的な何をするべきか分からない」
キャリアアドバイザーは、あなたの職歴・性格・価値観などをヒアリングした上で、今後の方向性を一緒に考えてくれます。
たとえば、「これまでの営業経験に、マーケティングやカスタマーサクセスでも活かせる要素がありますよ」といった提案がもらえることも。
3. 企業の内情や選考ポイントを知ることができる
求人票だけではわからない「独自の一次情報」を入手できるため、企業選びの精度が格段に上がります。
転職エージェントとの転職相談では、以下のような「内部情報」まで聞けるケースがあります:
- 実際の残業時間や職場の雰囲気
- 離職率や上司の人柄
- 書類選考や面接で重視されるポイント
- 面接でよく聞かれる質問の傾向
こういった情報は、転職エージェントが企業との信頼関係の中で得ているため、一般公開されていないことも多いです。
転職エージェントから提供される情報の例:
「今回の募集ポジションの上司となる方は、〇〇のスキルを重視しています」 「面接ではこれまで一番苦労したこと、そこから学んだことを深掘りされやすいです」
このような事前情報があるだけで、準備の質も成果も大きく変わります。
筆者が転職エージェントに必ず聞く質問は、「採用する部門が現在抱えている課題」です。
その課題を解決できる経験やスキルがあることを応募書類や面接でアピールできれば、ライバルに差をつけることができるからです。
4. 履歴書・職務経歴書の添削や面接対策のアドバイスを受けられる
応募書類や面接での回答のクオリティは、選考の通過率に直結します。プロのサポートを受けることで大きくクオリティを上げられます。
各大手転職エージェントの記録によると、書類選考の通過率は30%ほどと言われていますが、少しの工夫で結果が大きく変わります。
転職エージェントのサポートで得られる内容:
- 志望動機や自己PRのブラッシュアップ
- 経歴・スキルの効果的な伝え方
- 模擬面接やフィードバック
- 企業ごとの採用傾向に合わせた対策
たとえば:
「志望動機に独自性がないので、応募企業の理念と絡めて書いてみましょう」 「自己紹介は1分以内で簡潔に、成果を数字で示すのがコツです」
こうしたアドバイスがあるだけで、より説得力が増します。
特に初めて転職活動を行う人は、キャリアコンサルタントに応募書類をチェックしてもらうことをおすすめします!
5. 企業との条件交渉をサポートしてもらえる
自分では言い出しにくい年収や入社時期の相談を、代わりに転職エージェントが行ってくれることで、希望を叶えやすくなります。
面接では言いにくい「年収の調整」や「入社時期の調整」なども、転職エージェントが代わりに交渉してくれます。
転職エージェントには、これまでのノウハウが蓄積されていますので、「現実的な落としどころ」を提案してもらえることもメリットと言えるでしょう。
交渉の一例:
- 転職市場のデータを活用して年収700万円→800万円にアップ
- 現職の有給消化のため、入社日を1ヶ月後にずらしてもらった
- 通勤距離が長いため、リモートワークの頻度を相談した
交渉はタイミングや伝え方が非常に重要。転職エージェントは企業側との調整に慣れているため、スムーズに進めてくれます。
特におすすめの理由:
- 自分から直接言うより、企業に与える印象が柔らかくなる
- 求人情報に書かれていない条件を引き出せることもある
- 転職市場の豊富なデータをもっているため、合理的な提案が可能
✅ 転職エージェントへの相談で得られるメリットまとめ
メリット | 内容・効果 |
転職市場のリアルな情報 | 業界のトレンドや求人状況を把握できる |
キャリアの方向性が明確になる | 自分の強みや目指すべきポジションがわかる |
企業の内情や選考ポイントがわかる | 書類や面接の準備の質が高くなる |
書類添削・面接対策のアドバイス | 通過率・内定率がアップ |
条件交渉を代行してもらえる | 理想の年収や勤務条件に近づけやすくなる |
参考記事:自分に合った転職エージェントの選び方 30社使った筆者が失敗しないためのコツを徹底解説!
💪 転職相談を成功させるための3つのコツ
転職相談は、複数の視点を持ち、自分の軸を大切にしながら、客観的なデータも参考にすることで、効果をより実感できるようになります。
相談は「ただ話を聞いてもらう」だけでなく、「自分の意思決定をサポートしてもらう場」です。
だからこそ、多角的に情報を集め、自分の軸と客観的なデータを掛け合わせることで、本当に納得できるキャリア選択ができます。
転職相談を最大限活かすための3つのコツ:
- 相談先を複数持ち、多角的な意見を取り入れる
- アドバイスを鵜呑みにせず、自分の価値観も大切にする
- 転職市場の客観的なデータも活用する
1. 相談先を複数持ち、多角的な意見を取り入れる
一人の意見だけに頼らず、複数の相談先から話を聞くことで、自分の判断軸が磨かれます。
転職相談では、以下のような多様な立場の人に相談することで、視野が広がります:
相談相手 | メリット |
転職エージェント | 業界情報・企業紹介・書類添削など即戦力型 |
キャリアコーチ | 自己分析や長期的なキャリア形成を支援 |
転職経験のある友人・知人 | リアルな声・経験談が聞ける |
家族・パートナー | 生活・感情面での判断に役立つ |
一つの相談先に偏ると、視点が狭くなりがちなので、バランスを取ることが大切です。
たとえば、転職エージェントは「転職すること」を前提に具体的な求人を紹介する傾向がある一方で、キャリアコーチは「転職しない」という選択肢も含めて一緒に考えてくれます。
2. アドバイスを鵜呑みにせず、自分の価値観も大切にする
他人の意見はあくまで「判断の材料」にとどめる。最終的に決めるのは自分であり、自分が納得できるキャリアを選ぶことが何より重要です。
相談していると、「この会社に行くべき」「未経験職・業界はやめたほうがいい」など、強い意見を言われることもあります。
でも、それはあくまでその人の価値観や経験に基づいたもので、あなたにそのまま当てはまるとは限りません。
自分の価値観を大事にするための視点:
- 何を大事にして働きたいのか?(例:安定、成長、やりがい)
- どんな働き方が自分に合っているのか?(例:リモート可、フルフレックス)
- どんな将来像を描いているのか?(例:マネジメント志向、専門家志向)
たとえば、
「年収が下がっても、家族との時間を優先したい」
「外資系に挑戦して、語学力をもっと伸ばしたい」
といった「自分なりの理由」がしっかりあれば、他人のアドバイスにも飲み込まれずにすみます。
他人のアドバイスは、あなたの判断を磨き上げるための材料として有難く活用させてもらいましょう。
3. 転職市場の客観的なデータも活用する
データに基づいた判断を取り入れることで、感情だけで流されず、合理的な選択ができます。
転職相談で経験に基づくリアルな意見を聞くことは大事ですが、それと同じくらい客観的な情報も重要です。
特に、
- 求人が増加している業界
- 年齢別の転職成功率
- 平均年収の推移
などのデータを確認しておくことで、「どの業界が狙い目か」「自分の年齢・経験に合った転職は可能か」が見えてきます。
【参考データ】
dodaの「転職市場予測」によると、電気・機械、不動産・建設、金融、メディカル、営業、経理、人事、法務、販売・サービス、クリエイティブ、食品など11業界・職種で今後も人材ニーズが高いとされています。
情報の取得方法:
- 転職サイトや転職エージェントが公開しているレポート
- 厚生労働省の公式データ
- 人事関連のWebメディア・業界誌
💬 転職相談でよくある質問とその回答
ここでは、筆者が転職相談でよく聞かれる質問とその答えを紹介します:
① 転職を決めていなくてもキャリア相談してもいい?
「転職をするかどうか決めていない段階」でも相談してOKです。その段階だからこそプロに相談して方向性を整理するメリットもあります。
転職エージェントやキャリアコーチは、以下のような人も歓迎しています:
- 今の職場に不満があるけど、辞めるか我慢するか迷っている
- 将来のキャリアに不安がある
- 過去の成功事例から他の選択肢も知りたい
たとえば、相談の中で「実は異動で解決できそう」、「他社の求人と比較して現職が実は恵まれていた」と気づいて転職しない選択をする人もいます。
キャリア相談は「転職ありき」ではなく、まずは「あなたに合った選択肢を整理する場」と考えましょう。
② 転職エージェントの利用は無料?なぜ?
求職者は、基本的にすべて無料で転職エージェントのサービスを利用できます。理由は企業側が転職エージェントに成功報酬を支払っているからです。
転職エージェントは「成果報酬型」のビジネスモデルです。具体的には、
- 転職希望者:無料で相談・書類添削・求人紹介などを受けられる
- 採用企業:転職エージェントから紹介された人材を採用すると、成功報酬(年収の30%程度)を支払う
という仕組みです。
たとえば、年収600万円の人材を採用した場合、採用企業は180万円程度をエージェントに支払います。
従って、求職者に料金が発生することは基本的にありません。
【参考】厚労省「雇用仲介事業の現状」
③家族やパートナーに反対されたらどうする?
普段から将来のビジョンを丁寧に伝えることが大切。話し合いを通じて理解を得る努力をしましょう。
いきなり転職を切り出して、家族やパートナーに反対される理由は、「収入が下がるのでは?」、「生活に影響が出そう」など、心配や不安からくるものがほとんどです。
普段から今の仕事で不安に感じていることや、将来の目標や理想としているライフスタイルなどを共有しておくと、聞き手も「転職が解決策になるのか」冷静に話を聞くことができるでしょう。
感情でぶつかるよりも「なぜ転職したいのか」、「転職後にどうなりたいのか」をしっかり説明することが大事です。
話し合うべきポイント:
- 今の職場で感じている課題
- 転職後に得られるもの(環境・収入・キャリア)
- 金銭的な見通しと生活への影響
たとえば、
「今のまま深夜残業が続くと心身ともに持たないから、働き方を見直したい」 「未経験の職種だから今は収入が少し下がるかもしれないけど、転職市場では売り手の職種だから長期的にはキャリアアップになる」
といった形で伝えると、相手も納得しやすくなります。
④未経験職種・業界への転職は可能?
未経験でも職種・業界によって転職は可能。ただし、年齢やスキルとのマッチングがカギになります。
未経験業界への転職は珍しいことではありませんが、「何を軸にアピールするか」が非常に重要です。
成功しやすいケース:
- 今までの経験が一部でも活かせる(例:営業→カスタマーサクセス)
- 20〜30代前半でポテンシャル採用が狙える
- スクールや副業でスキルを習得している(例:プログラミング・簿記など)
たとえば、
「小売業での接客経験を活かして、法人営業職へ」 「独学でWeb制作を学び、ポートフォリオを作って未経験からWeb業界へ」
という例もよくあります。
また、商社、IT業界、サービス業界、メディカル業界は異業種からの転職が多いことが知られています。
筆者も実際にエンタメ業界からメディカル業界に転職した経験がありますが、実際に面接時に感じた印象は「同業界の経験はあればプラス」程度の温度感でした。
転職サイト・エージェントのデータをチェックして、異業種からでも転職しやすい業界を調べておくこともおすすめです。
【参考】doda「異業種への転職は難しい? 転職成功者のデータから見える傾向」
🔗 https://doda.jp/guide/saiyo/012.html?sid=GuideTop-cyousatai-9
⑤転職市場のトレンドや将来性を知る方法は?
転職エージェントや業界レポートを活用すれば、リアルな市場動向や将来性の高い業界・職種を把握できます。
転職市場のトレンドは日々変化しているため、最新情報をつかむことが重要です。
情報収集の主な方法:
- 転職エージェントへの相談(業界ごとの求人動向を教えてくれる)
- パーソル総合研究所の業界レポート
- 経済ニュースのチェック
たとえば、ここ数年では以下のようなトレンドがありました:
- IT・SaaS業界の採用強化
- 医療・介護分野の人材需要増加
- 若手人材の確保に力を入れる企業が増加
転職相談は「決めた後に行くもの」ではなく、「迷っている今だからこそ使うもの」です。
納得のいく選択をするためにも、疑問や不安は一人で抱えず、気軽に相談してみましょう!
🌼 転職の相談って誰にする? まとめ
転職って、人によって「成功の定義」が違うのでどうしても悩んでしまいますよね。
特に悩むのが、「誰に相談すればいいのか」ということ。
転職活動は一人で頑張ってしまうとどうしても疲弊してしまいますし、疲弊すると判断を誤るリスクも。
いっぽう、相談する相手を間違えなければ、自分でも気づいていなかった選択肢や強みに気づけることもあります。
10回の転職を経験した筆者だからこそ言えるのは、「いい相談相手に出会えるかどうか」で、転職の満足度が大きく変わる可能性があるということです。
まずは小さく一歩踏み出して、誰かに話してみてください!
相談相手に話すことで、自分の考えが整理されて、進むべき方向が見えてくるはずです。
この記事のまとめポイント
- 相談を避けるべき相手は上司や同僚、転職未経験者など
- おすすめの相談相手は6タイプ(例:転職エージェント・転職経験のあるOB・キャリアコーチなど)
- 相談前に「動機」、「不安」、「転職の軸」を整理しておくと効果的
- 転職エージェントに相談することで、市場情報・企業情報・選考対策など多くのメリットが得られる
- アドバイスを鵜呑みにせず、自分の価値観やデータを元に判断することが大切
- 迷ったときは、プロの支援(転職エージェントやキャリアコーチ)も活用しよう!
転職は、自分の人生・キャリアをより良くするための「前向きな選択」です。
迷ったときこそ、信頼できる人に相談して、自分のキャリアを見直す第一歩を踏み出してみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んで下さりありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!
✏️ にぬきたまご
これまで主にエンタメ業界で10回の転職を経験。日系、ベンチャー、外資系に勤務。現在は11社目の企業で執行役員として勤務中。
【転職活動の実績】
- 転職回数:10回
- 応募:200社以上
- 登録転職エージェント数:30社以上
- 登録転職サイト:10社以上
これまでの転職活動の経験を活かして、2020年より転職ブログを運営。応募者の目線で転職活動のお役立ち情報を発信中。
X(Twitter):@tenshoku_sitara