「転職活動って、どうやって進めたらいいの?」
そんな不安、抱えていませんか?
特に初めての転職だと何から手をつければいいか迷いますし、転職サイトや転職エージェント、リファラルなど、どれを使うべきか悩んで情報が多すぎて混乱してしまうこともあります。
そんな不安を抱えている方に、この記事では、これまでに 10回の転職を経験した私 が、実際に使ってきた 6つの転職活動のやり方をわかりやすく紹介します。
それぞれのやり方のメリット・デメリットを解説しますので、どのやり方があなたに合っているのか、具体的に理解できるようになります。
たとえば、転職サイトの手軽さや、転職エージェントのサポート、リファラル(社員による紹介)ならではの強み、などなど。
「転職活動の正解」は人によって違います。
1つの転職活動のやり方でダメでも、他のやり方でカバーすれば大丈夫です!
私は20代から30代にかけては転職サイトを主に使用していました。
しかし、その後は転職サイトからの応募が通過しづらくなり、転職エージェントやリファラルの使用頻度が高くなりました。
このように、「今のあなたの状況」に合った転職活動のやり方を見つけることが一番大切なんです。
この記事を読めば、転職活動のやり方がわからなかった人でも、転職活動のやり方の幅が広がります。ぜひ、自分に合ったやり方を見つけてください。
それでは転職活動の6つのやり方について説明していきます!
💡 転職活動のやり方が分からない人へ:6つのやり方とメリット・デメリット
私が実際に利用してきた転職活動の6つのやり方とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
今回ご紹介する転職活動のやり方はこの6つです!
- 転職サイト
- 転職エージェント
- リファラル(社員による紹介)
- 採用企業の公式サイトからの直接応募
- ダイレクト・リクルーティング
- ハローワーク
それでは順番に説明していきます。
1. 転職サイト
まずは転職サイトです。
転職サイトは、例えるなら「通販サイト」のようなものです。
たくさんの商品(求人)が掲載されていて、気に入ったものはブックマークできたり、購入(応募)できるイメージです。
ただし、人気商品(人気求人)は早く売り切れてしまうため、マメな情報収集と応募のスピード感が重要になります。
メリット
- 多くの求人情報が掲載されていて、業界・職種・地域を問わず選択肢が豊富。
- 自分のペースで、求人を検索・応募ができる。
- 履歴書や職務経歴書を1回登録すれば、複数の企業に簡単に応募できる。
デメリット
- 求人情報が多いため、希望に合うものを見つけるのが大変。
- 人気企業には応募者が殺到し、書類選考を通過するのが難しい。
- 応募の進捗管理や応募書類の作成・面接準備を自分で行わなければならない。
おススメな人
情報収集をメインに考えている人や 自分のペースで活動したい人
2. 転職エージェント
転職エージェントは「マンツーマン・ジムのトレーナー」のような存在です。
プロのトレーナー(キャリアコンサルタント)が自分に合ったメニュー(求人)を提案し、キャリアアップできる転職先に導いてくれます。
そのため、自分に合ったジムとトレーナーを見つけることが重要になります。
転職エージェントは、私のこれまでの転職経験で一番内定を獲得したやり方です。
もし、この記事を最後まで読んでもどの方法から始めて良いか分からない場合は、まずは転職エージェントに登録して、プロのカウンセリングを受けることをおススメします!
メリット
- プロのカウンセリングを受けることができ、自分に合った求人を提案してもらえる。
- 「非公開求人」を紹介してもらえるため、公開求人よりも競争が少ない。
- 応募書類の添削、面接対策、条件交渉などのサポートを無料で受けられる。
デメリット
- キャリアコンサルタントによって求人や対応の質が異なる。
- 転職エージェントから自分の希望と異なる求人を勧められることがある。
- 転職エージェントが求める登録者の条件に当てはまらない場合、サポートが受けられないことがある。
おススメな人
プロのサポートを受けたい人や非公開・高収入案件を狙っている人
3. リファラル(社員による紹介)
リファラルは「知り合いからクライアント(お客さん)を紹介してもらう」のと似ています。
自分のことを知っている人からの紹介で安心感がありますが、期待に応えられなかった場合、その知人との関係にも影響が出ることがあります。
メリット
- 採用企業の社員からの推薦のため、一般応募よりも評価されやすい。
- 求人が一般公開される前に応募するチャンスがもらえることがある。
- 事前に社内の実情を聞けるため、入社後のミスマッチを防げる。
デメリット
- 紹介者の評判にも関わるため、選考時と入社後の行動に責任が伴う。
- 紹介してくれる人を見つける必要があり、機会が限定的。
- 推薦があっても必ず採用されるとは限らない(採用されなかった場合は気まずい)。
おススメな人
希望する業界にネットワークがあり、転職するタイミングに余裕がある人
4. 採用企業の公式サイトからの直接応募
直接応募は、文字通り採用企業の公式サイトを通じて直接応募する方法です。
採用企業に直接熱意を伝えることができるメリットはありますが、準備は自分で行わなければなりません。
私は10回転職していますが、応募書類で他の応募者との差別化ができなかったこともあり、直接応募で内定を獲得した経験はありません。
そのため、直接応募は非常に競争が激しく、難易度が高いと感じています。
メリット
- 採用企業に直接自分の意志や熱意を伝えられる。
- 中間業者が入らないため、プロセスがシンプル。
- 直接応募しか受け付けない企業がある。
デメリット
- 応募企業ごとに応募書類を作成する必要があり、手間がかかる。
- 応募後の進捗管理や条件交渉を自分で行わなければならない。
- 第三者の客観的なアドバイスを受けることができない。
おススメな人
直接応募のみ受け付ける企業に応募する人や採用企業に直接アピールできるスキル・実績がある人
5. ダイレクト・リクルーティング
ダイレクト・リクルーティングは「プロチームのスカウトが欲しい選手を見つける」ようなものです。
自分を発見してもらうには、自分のスキル・実績をしっかり発信することが不可欠です。
私は、LinkedInのプロフィールを定期的に更新し、転職エージェントや人事担当者にアピールするようにしています。
メリット
- 自分のスキルや経験に興味を持った企業からアプローチを受けられる。
- 経歴が採用企業側のニーズに合っているため、選考の通過率が高い。
- 採用企業から積極的に情報が開示される。
デメリット
- 自分の情報を常に最新にしておく必要がある。
- 自分のプロフィールを公開するため、公開設定に注意が必要。
- 特定の業種や職種に限定されることがある。
おススメな人
LinkedInなどを積極的に活用している人で、採用企業に直接アピールできるスキル・実績がある人
6. ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する公共の就職支援サービスで、職業相談や書類添削、面接対策などの無料サポートを受けることができます。
管轄する地域に関する情報を得ることができるので、他のやり方で希望の地域で求人がない場合は選択肢になります。
いっぽう、自分の希望にぴったり合う求人を見抜く力は必要になります。
メリット
- 地元企業の求人が豊富で、勤務が特定されている人には適している。
- 書類添削や面接対策などのサポートが無料で受けられる。
- 中高年や未経験者向けの求人も多く、幅広い層が利用できる。
デメリット
- 求人内容が詳細でないことが多く、自分で企業研究することも必要。
- 地域や業界によって希望する求人が見つからない場合もある。
- 転職エージェントのレベルのサポートは期待できないところもある。
おススメな人
他のやり方で希望する条件で求人案件が見つからない人
⤴️ 転職活動で複数のやり方を組み合わせるメリット
複数の転職活動のやり方を組み合わせることで、多くの求人にアクセスでき、ひとつのやり方で失敗しても他のやり方でカバーできます。
また、色々な情報を集めて比較することで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。
それではメリットを具体的にみていきましょう!
1. 複数のやり方で求人の選択肢を増やせる
転職活動で複数のやり方を使うと、より多くの求人を見つけることができ、選択肢が広がります。
たとえば、転職サイトには広く公開されている求人が多く、転職エージェントは非公開求人を持っています。
また、リファラルやダイレクト・リクルーティングを使うと、普通の求人媒体に出ないポジションを発見できることもあります。
採用企業の方針で転職サイトや転職エージェントを利用しないこともあるからです。
1つのやり方に頼らず多くの求人情報を得られれば、自分の希望に近い職場を見つけやすくなります。
2. 一つのやり方で失敗しても他のやり方でカバーできる
複数のやり方を使うと、1つのやり方がうまくいかなくても、他のやり方でフォローできるので安心です。
たとえば、転職サイトでは書類選考が通過できなくても、転職エージェントを使えば、キャリアコンサルタントのサポートによって面接に至ることもあるかもしれません。
また、リファラル(社員による紹介)してくれる人が見つからなくても、プロフィールをオンライン上で充実させることにより、ダイレクト・リクルーティングでオファーを受ける可能性があります。
このように、複数のやり方を使うことで、どれか1つが上手くいかなくても別のやり方を見つけることでチャンスをつかむことができます。
3. 多様な求人情報を取得し、最適な転職先を見つけられる
転職活動の複数のやり方を組み合わせると、より自分に最も合った職場を見つけやすくなります。
それぞれのやり方で、異なる特徴の求人情報を得ることができるからです。
たとえば、転職サイトには一般公開された求人が多く、転職エージェントは高待遇の非公開求人を持っています。
また、リファラル(社員による紹介)ではマッチ度が高い求人であることが多く、ダイレクト・リクルーティングでは企業が求めている人材が直接アプローチされます。
様々な情報を収集することで、業務内容や職場環境など、自分の希望に合った転職先を見つけやすくなります。
⤵️ 転職活動で複数のやり方を組み合わせるデメリット
転職活動で複数のやり方を組み合わせることには多くのメリットがあります。
その一方で、
「集中できなくリスク」
「判断力の低下」
「進捗管理が複雑」
といったデメリットもあります。
こういったデメリットに対しては、スケジュール管理や情報の整理方法を工夫することが必要になります。
それぞれのデメリットを詳しくみていきましょう!
1. 時間と労力の分散で集中できなくリスク
複数のやり方を同時に使うと、どの活動にも集中できなくなるリスクがあります。
転職サイトでの求人検索、転職エージェントとの面談、リファラルの調整など、複数の活動を平行して進めると、自分の時間とエネルギーが分散してしまいます。
1つの活動に集中する時間が減るため、どれも中途半端になってしまう恐れがあります。
いくつかのやり方を組み合わせる際は、優先順位を整理して、それぞれのやり方に集中する時間を確保することが大切です。
2. 情報量が多くなり、判断が難しくなるリスク
複数のやり方から得た情報が多すぎると、何を選んだら良いかわからなくなってしまうことがあります。
転職サイト、転職エージェント、企業からのダイレクト・リクルーティングなど、さまざまなやり方から情報を集めると、選択肢が増えすぎて「情報過多」になりがちです。
たとえば、定食が3種類のお店と定食が20種類もあるお店でのチョイスの大変さの違いを想像してみてください。
情報が多すぎると判断する力が低下し、選択を誤ってしまうリスクがあります。
複数のやり方を使うときには、自分の優先順位を明確にして、必要な情報を取捨選択することが重要です。
3. 複数の転職活動のやり方の進捗管理が複雑になりやすい
複数のやり方を同時に進めると、進捗管理が複雑になり、どの応募がどこまで進んでいるのか把握しにくくなることがあります。
たとえば、転職サイトでの応募は「応募済み」、転職エージェント経由の応募は「面接調整中」、リファラルの応募状況は「カジュアル面談待ち」といったように、それぞれ異なる進捗状況を把握する必要があります。
さらに、それぞれのやり方で複数の企業に応募しているともっと管理が大変になります。
管理が複雑になるほど、重要な連絡を見落としたり、書類の提出期限を忘れてしまったりといったリスクが生じます。
複数のやり方を利用する場合は、進捗を一元管理できるツールを使用しながら管理をおこなう工夫が必要です。
4.複数の転職活動の進捗を管理する方法
転職活動の進捗管理をエクセルやスプレッドシートで管理されている方もいらっしゃるかと思います。
手動での管理方法では、情報を転職エージェントの管理サイトやメールからコピペする必要があり、手間がかかってしまいますよね。
複数の転職サービス(転職エージェントや転職サイト等)を一元管理するためにおススメしたいのが「転職管理マイリスト」です。
転職管理マイリストは、各転職サービスのサイトと自動連携することができ、気になった求人や応募の進捗管理をワンストップで管理できます!
各金融機関のサイトと自動連携できる家計簿アプリを想像していただけると良いかと思います。
「あの求人はどこの転職エージェントから紹介されたんだっけ?」
「前に応募した企業はどこの転職エージェント経由だったかな?」
「この企業は以前にも募集していたような気が・・・その時の条件はどうだったっけ?」
こういったお悩みを抱えている方にはぜひおススメです!
登録は無料です。気になった方はこちらから登録可能です↓
📝 転職活動の6つのやり方:まとめ
転職活動は、今後のキャリアのために自分に合った仕事を見つけるための大切な作業です。
これまでの10回の転職経験から学んだことは、「自分のいまの状況に合った複数のやり方を組み合わせて活用する」ことが転職を成功させるコツだということです。
それぞれのやり方には、手軽さやサポートの充実、信頼感、熱意の伝えやすさなどのメリットがあります。
一方で、情報が多くなりすぎたり、進捗管理が大変になったりするデメリットもありますが、私は優先順位を整理したり、管理ツールを使うことで対応しています。
検討している求人案件や応募案件が増えてきた人は、転職管理マイリスト等の便利な管理ツールを使用するのもおススメです。
転職活動はひとつのやり方でうまくいくとは限りませんが、いろんなやり方を試すことによりチャンスを増やすことはできます。
この記事が、みなさんの転職活動の幅を広げるための参考となれば嬉しく思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました!また次回の記事でお会いしましょう!
✏️ にぬきたまご
これまで主にエンタメ業界で10回の転職を経験。日系、ベンチャー、外資系に勤務。現在は11社目の企業で執行役員として勤務中。
【転職活動の実績】
- 転職回数:10回
- 応募:200社以上
- 登録転職エージェント数:30社以上
- 登録転職サイト:10社以上
これまでの転職活動の経験を活かして、2020年より転職ブログを運営。応募者の目線で転職活動のお役立ち情報を発信中。
X(Twitter):@tenshoku_sitara